Novel

小川一水「老ヴォールの惑星」

久しぶりの小川一水。先輩のお薦め。 他の小川一水作品にも手を伸ばしたくなる良作。 好みは「漂った男」、「幸せになる箱庭」、「ギャルナフカの迷宮」、「老ヴォールの惑星」の順。 「老ヴォールの惑星」は、悪い話ではないハズなんだけれど、しっくりこな…

大西科学「晴れた空にクジラ」

語り口がくどい。 「ジョン平とぼくと」はここまでくどくなかったと思うんだけどな。

宮部みゆき「英雄の書 下」

英雄ほったらかし。 狼の引き継ぎはどうなんだろう? そこまでユーリを縛ってしまってよいものなんだろうか。

成田良悟「バッカーノ! 1931 臨時急行編」

エナミカツミの挿絵が綺麗だなぁ。挿絵の半分以上で顔の半分以上が見切れていたり後ろを向いていたりしているのも面白い。

打海文三「裸者と裸者」

表紙絵に釣られていつか読んでみようと思っていた作品。読んだのは単行本の方なので、その表紙絵とは違うのだけれど。興味を持った表紙絵は帝国少年の作品だった。全然気付かなかったな〜。帝国少年の最近の作品は女の子絵が多いのかな。風景画が好きなので…

伊坂幸太郎「モダンタイムス」

「すみません、みんなを置いて、俺だけがどんどん進化していくかもしれません」がピカイチの台詞だった(笑) 国家云々の話ではブギーポップの統和機構を思い出したりもした。キャラクターが意味ありげな台詞を喋るところは似ているのかもな〜。

大樹連司「ぼくらの ~alternative~」

出来はマンガ>小説>アニメだと思う。 ストーリーと登場人物が頭の中でごちゃごちゃと混ざったり、そもそも登場人物の顔と名前が一致しなかったりする……。 もう一回読み直した方が良いな。

島田荘司「占星術殺人事件」

ついに読んだ。トリックとしてはそこそこ面白かったけど、小説としてはあんまり好みじゃない。 犯人が誰なのかはわかるべきだったな〜。

犬村小六「とある飛空士への恋歌」が出るらしい

「とある飛空士への追憶」がイマイチだったので評価待ちにしておこう。

紅玉いづき「雪蟷螂」

アルテシアが思いを寄せた理由がわからない。 ルイがロージアの夢を見る理由がわからない。魔女の仕業なのかなぁ。その後の展開は好ましいんだけどなぁ。 アテージオの述懐は良いところだ。その後のガルヤとロージアのやりとりも。 ところどころでガルヤとオ…

竹宮ゆゆこ「とらドラ・スピンオフ2!」

「能登かわいそうだよ能登」 全部季節感のあるタイトルだったら収まりが良かったのに。

畠中恵「アイスクリン強し」

日本史さっぱりだったので「序」での江戸から明治への移り変わりは凄かったのだなぁと。変化の波に振り落とされてしまった人も多かったのでしょうね。

坂木司「夜の光」

ミステリーチックな部分がメインストーリーから浮いてしまっているように感じた。無理にミステリーを入れているんじゃなかろうかと。 ゲージ以外は逃げの一手(ゲージの場合は外的要因じゃないし)になっているのに前向きな感じがして良かった。 次回作にも…

うしおととら小説版

うひゃ〜っと喜んだら復刊だった。 城池勝幸は中山文十郎というペンネームに変えたのね。 俺の喜びを返せ。

2008 年読んだ漫画・小説で特に良いと思った作品

師走に入ったのでまとめておきます。 漫画が不作(というか新しい作品を探していない)。 漫画 とよ田みのる「FLIP-FLAP」 鬼頭莫宏「ぼくらの 8」 森薫「エマ 10」 小説 辻村深月 全作品 東野圭吾「手紙」 上橋菜穂子「精霊の守り人 シリーズ」 宮部みゆき…

esora vol.05

辻村深月作品を目当てに予約したのに、それらの作品が収録されている「ロードムービー」と同時に貸し出し可能になった。 タイミングがいいんだか悪いんだか……。 折角なので他の作品も読んでみた。 中路啓太「ライオン頭の男」 徳川慶喜の人物像が面白かった…

久しぶりにやってしまった

梨木香歩「りかさん」重複 orz。

竹宮ゆゆこ「とらドラ9!」

進路や恋愛に苦悩するところが若干くどいですが、このくらい書いた方が良いのだろうなと思いながら読みました。 相変わらず先の気になる終わり方をしてくれています。 「みどりのマキバオー」とは、さすがに突いてくるところが微妙ですね。 笑いどころのピー…

七河迦南「七つの海を照らす星」

第一話 今は亡き星の光も 第二話 滅びの指輪 第三話 血文字の短冊 第四話 夏期転住 第五話 裏庭 第六話 暗闇の天使 第七話 七つの海を照らす星 表紙が目について鮎川哲也賞受賞作ということもあり読んでみました。 日常のミステリということですが舞台が児童…

森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

大学生男女の恋物語への系譜とそれをとりまく強烈な個性を放つ人々の物語。すこしファンタジー。なむなむ。 軽やかで美しい文体が私の好みではあるけれど娯楽小説味が少し強すぎる。 他の作品も読んでみよう。 そういえば NHK-FM の青春アドベンチャーで先週…

図書館の書籍予約

しまった出遅れた。 新刊はいつ頃から予約できるんだろう? 辻村深月「ロードムービー」 畠中恵「アイスクリン強し」 坂木司「夜の光」 七河迦南「七つの海を照らす星」 伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」 森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」 三ヶ月…

山本弘「詩羽のいる街」

第一話だけで終わっても良いような、まとまった印象を受けた。 第二話以降で崩れないか心配で続きを読むのに少し躊躇した。 第三話では悪意を持った人間を描いているのも良いところだと思う。 「なるたる」も参考文献に入って良いと思うんだけど勘違いだろう…

来年の旅行に向けて柳田国男「遠野物語」を購入

タイミング良く安く買うことが出来た。 うひぃ、古典文法だ。 ついでに、恩田陸「蒲公英草紙」も購入。

北村薫「覆面作家の愛の歌」のトリックを理解してみる

北村薫「ミステリは万華鏡」を先月ようやく読み終わった。 この中で「覆面作家の愛の歌」のトリックの話が出ていたのだけれど、そういえばちゃんと理解できていなかったよなぁと思い出して読み直した。 よくこんなこと考えつくな〜。 個人的に簡単にまとめた…

有川浩「阪急電車」

甘いのは少なかったので、まだ良かったけれど、恋愛話をいくつもやられるのは好みじゃないな。 「塩の街」、「空の中」、「海の底」が懐かしい。 世間の期待に応えようとすると、この作品みたいな路線になってしまうのかなぁ。

米澤穂信「クドリャフカの順番」

井原の文化祭一日目のコスプレは、「滑走」に出てきたヴァンデミエールということらしい。 鬼頭莫宏「ヴァンデミエールの翼」ぐらいしか思いつかなかったのだけど、確かに最終話に「ヴァンデミエールの滑走」という作品が収録されているようだ。 「ヴァンデ…

田中ロミオ「人類は衰退しました 3」

二巻よりは面白かったかな。 P 子の胸元にあるのは、パーマンバッジぢゃないか(年がばれる) ゴッホの星月夜だ。 「ごちそうさまぁっ♪」は不意打ち。

未経験者をラノベの泥沼に引きずり込むための本を教えてくれい! まとめのまとめ

紹介されている中から選んでみた。 紅玉いづき ミミズクと夜の王 乙一 暗いところで待ち合わせ 高畑京一郎 タイム・リープ―あしたはきのう 私はスレイヤーズから入った口だけれど、古いし、長いし、微妙に難しいので敬遠されたかな? 冴木忍「〈卵王子〉カイ…

辻村深月「名前探しの放課後」

ネタばれ注意。 「ぼくのメジャースプーン」の二人が登場。 これまでの作品ではなかったほど、過去の作品のキャラクタが物語に関わっていた。 ぼくは長尾秀人で、フミちゃんは椿史緒という名前みたい。 椿と呼ばれているけれど、なんかフミちゃんぽいなぁと…

辻村深月「スロウハイツの神様」

とても良い作品でした。 「ぼくのメジャースプーン」と甲乙付けがたい。 「ぼくのメジャースプーン」は中盤が小難しいので、全体的なことを考えたら「スロウハイツの神様」が良いかな。 「二十代の千代田公輝は死にたかった」の伏線の回収で、ずっと涙目。 …