辻村深月「スロウハイツの神様」

とても良い作品でした。
「ぼくのメジャースプーン」と甲乙付けがたい。
「ぼくのメジャースプーン」は中盤が小難しいので、全体的なことを考えたら「スロウハイツの神様」が良いかな。
「二十代の千代田公輝は死にたかった」の伏線の回収で、ずっと涙目。
まぁ、「たまちゃんの掃除機」で駄目だったのだけれど。
前半の挑戦する人たちの姿というのは、日々をいいかげんに生きている自分には少し辛かった。
だからといって自分が変わらないということが分かっているから、余計にそう感じるのかな?
謎のどれがわかった、わからなかったというのは置いておこう、ほとんどわからなかったし。